高血圧と心臓病などの病気について

高血圧と心臓病は、密接な関係があります。高血圧と関係のある心臓病には、心肥大や、心不全、狭心症、心筋梗塞などがあります。高血圧の状態を放置しておくと、全身に血流を送り出す働きがある心臓に強い力が必要になります。その強い力によって心臓の壁が厚くなる症状が心肥大です。心肥大の状態を放置しておくと、心機能の低下が起こり、心不全が生じてしまいます。また、高血圧を放置しておくと、心臓に養分と酸素を運ぶ働きがある冠動脈の壁が厚くなり、動脈硬化を生じてしまいます。動脈硬化を生じることで、血管が詰まったり、狭くなるため、狭心症や心筋梗塞などの心臓病を発症してしまいます。
高血圧は、生活習慣が原因で生じます。味付けの濃いものを食べすぎたり、野菜や果物をあまり食べない、お酒をたくさん飲む、炒めものや揚げものなどの脂っこい物を多く食べるなどの食生活が原因になることが多いため、普段から注意することが必要です。また、タバコを吸うことや、運動をあまりしない、ストレスをためることが多い人なども高血圧になりやすいため、日常生活で注意する必要があります。
高血圧を放置しておくと、心臓病以外にも、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)や蛋白尿、慢性腎臓病(CKD)、腎不全、大動脈瘤、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)などのさまざまな病になる恐れがあるため、しっかりとした治療をしておくことが重要です。降圧薬などの薬による治療をすることができ、数多くの薬が開発されています。降圧薬は、一般的には、カルシウム(Ca)拮抗薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、利尿薬、β遮断薬(αβ遮断薬)の5種類があり、医師と相談して服用する必要があります。